
たとえば、行動調査における探偵の目的は不倫や不正の証拠を押さえることです。
その証拠とは言うまでもなく、不倫や不正を立証できる写真やビデオ動画のこと。
例を挙げれば、対象者である夫や妻が浮気相手とラブホテルに入るシーン。
あるいは、自社機密を同業他社に漏えいする不正社員が、相手方と密会している場面の動画など。
このような背信行為を証明する証拠ビデオ・写真は、裁判や相手を咎めるとき強力な材料になります。
証拠撮影は不倫調査や社員の不正調査とは限りません。
ストーカーやトラブル絡みの嫌がらせ、あるいは窃盗など犯罪対策調査の証拠撮りも有ります。
探偵は、そのクライアントの利益になる証拠を得るために尾行張込みを行ってシャッターチャンスを狙います。
そして探偵はその時々の状況、場所に応じて使用するカメラを使い分けます。
スパイカメラ、一眼レフ、デジカメ、市販のビデオカメラ、調査用暗視カメラ等々。
今回は、KEN探偵事務所がさまざまなシチエーションにおいて、どのようにカメラを使い分けて証拠撮りしているかを解説します。
また最後の項目では、どんな高性能カメラも探偵のマンパワーないしには役に立たないこともお話しします。
探偵が接近戦で活用!スパイカメラ(カモフラージュカメラ)
スパイカメラは一見カメラに見えません。
外観を日用品や事務用品に偽装しているからです。
レンズも直径1mmと超極小な上、日用品に偽装したカメラ本体の非常に目立ちにくい箇所に仕込まれています。
だから、普通に見ただけではそこにレンズが有ることに気づきません。
さらに、盗撮抑止のためシャッター音や録画スタート音が消せない日本のスマホカメラと違い、スパイカメラは録画ボタンを押しても音が出ません。
視覚的にも聴覚的にも撮影に気づきにくいのがスパイカメラの特長。
カモフラージュカメラとも言われるのはそのためです。
KEN探偵事務所では、主に調査対象者に近づいて隠し撮りする”接近戦”のとき、このスパイカメラ(カモフラージュカメラ)を使っています。
接近戦の距離について、KEN探偵事務所では3メートル以内と定義。
弊社探偵は、エレベーターなど狭い空間に対象者と一緒にいるときも密かに証拠撮影します。
弊社探偵は動画タイプを多用
スパイカメラには静止画像だけ撮るタイプの物と、動画を撮るタイプ(ビデオカメラ)があります。
KEN探偵事務所の場合、動画タイプを多用します。
それは静止画より動画がの方が、時間軸を押さえた証拠を撮りやすいからです。
動画タイプのスパイカメラは、録画ボタンを押してしまえば停止するまで撮影を続けてくれます。
その都度シャッターを押す必要がなく効率的です。
動画から切り出した静止画を調査報告書に載せる
動画には静止画では出せない臨場感があります。
動画は、時系列がわかる場面や不倫や不正の決定的な場面を、静止画像に切り出すことも可能。
その切り出した写真は、一眼レフカメラで撮影した証拠写真と併せて調査報告書に載せます。
そうすることで、より説得力ある証拠資料が出来上がるのです。
KEN探偵事務所では、証拠撮りした動画をDVDやブルーレイディスクに焼いて、調査報告書と一緒にクライアント様にお渡ししています。
その証拠動画は、データ化して裁判に提出することも可能。
静止画と調査報告書だけでなく、臨場感ある動画も提出すれば裁判官に対して説得力あるアピールが出来ます。
探偵がスパイカメラを使う場面
狭い空間にいるとき、対象者に一眼レフカメラやビデオカメラを向ければ、すぐに隠し撮りがバレるでしょう。
しかし、そのような場所でもスパイカメラ(カモフラージュカメラ)なら、対象者に気づかれることなく証拠撮影できます。
ここではKEN探偵事務所の探偵が、狭い場所でどうやってスパイカメラ使っているか紹介します。
紹介するのは、何れも一眼レフカメラやハンディカムの隠し撮りが難しい場所ばかりです。
ラブホテルの隠し撮り
いわゆる浮気不倫調査で、強力な証拠になるのがラブホテル出入り場面の写真や動画。
対象者と不倫相手がラブホテルに入るとき、弊社探偵はスパイカメラで撮影します。
たとえば東京なら、新宿歌舞伎町や渋谷円山町のホテル街を歩く不倫カップル。
その後ろをアベックを装った男女ペア探偵が尾行します。
そして、対象者と不倫相手がラブホテルに入る瞬間をスパイカメラで撮影。
対象者カップルが部屋を選んで、フロントで支払いをして部屋の鍵を受け取る。
そしてエレベーターに乗るところまで、探偵がスパイカメラで証拠撮りします。
エレベーター
対象者がデパート、シティホテル、オフィスビル、駅などのエレベーターに乗ったときもスパイカメラで隠し撮りします。
たとえば、デパート上層階のレストランを出た不倫カップルがエレベーターで降りるとき。
客に化けた探偵が同乗し、超至近距離からスパイカメラで撮影。
エレベーターという密室でも、弊社探偵は対象者に気づかれることなくスパイカメラで隠し撮り出来ます。
それはあとで触れますが、単にスパイカメラの性能が良いというだけではありません。
気配を消す、度胸、演技力と言った探偵のマンパワーあってのことです。
電車やバス
尾行中、対象者がバスや電車に乗ったときもスパイカメラで撮影。
特にバス車内は狭い空間です。
車内が空いていて、探偵が対象者より後ろの席に座わることができ、なおかつ横も後ろも乗客がいない場合はホームビデオカメラで撮影できます。
しかしそうでない場合、目立つのでホームビデオは使えません。
だから、カモフラージュされたスパイカメラを使って証拠撮影します。
JRや東京メトロ、京王線、小田急線などの電車内でも基本的に同じです。
空いていれば斜向かい、混んでいる場合は対象者の座っている真ん前に立ち至近距離から撮影します。
新幹線・特急列車
新幹線や特急列車の座席は、進行方向に直角に設置されたクロスシートです。
山手線や中央線のようなロングシートとちがい背もたれに遮蔽されるため、座っている人間の顔を撮るためには真横まで近づかないといけません。
そのようなとき弊社探偵はトイレに行く乗客を装い、対象者と不倫相手が座っているクロスシートの脇を通りながらスパイカメラで撮影します。
対象者は乗客が通路を通ったと思うだけで、まさかスパイカメラで隠し撮りされているとは思いません。
手を握り合ったり、不倫相手の女性が頭を対象者の肩に持たれかけたり、キスをしているなど決定的証拠が撮れることもあります。
レストランや居酒屋の店内
対象者が、居酒屋やレストランに入ったときもスパイカメラが活躍。
たとえば居酒屋やレストランで、対象者が座ったテーブルの横や斜向かいの席に探偵が座れた場合、そこからスパイカメラで隠し撮りします。
対象者のテーブルから離れた席しか取れず、その場所から対象者の顔が見えない場合トイレに行くふりをして、対象者テーブルの横を通りながら撮影。
当然トイレから戻る時も隠し撮りします。
離れたボックス席の場合ホームビデオの望遠で撮る
対象者が個室ボックス席に座ってる場合、ホームビデオのズームを使うことがあります。
カーテンのわずかな隙間に、望遠ズームを当ててボックス内の様子を証拠撮りします。
その場合、対象者は元より従業員にも撮影を気づかれない工夫をします。
スパイカメラ(カモフラカメラ)の種類
スパイカメラは、ぱっと見カメラに見えません。
外観は日用品にしか見えないように作られています。
それは探偵や、警察など捜査機関の隠し撮り用に開発されたカメラだからです。
ここではKEN探偵事務所が使っている、様々な日用品にカモフラージュしたカメラを紹介します。
スマホ型カメラ
スマートフォンに偽装されたスパイカメラ。
本物スマホで撮影するとき、レンズの付いた背面を被写体に向けた姿勢になりますが、それでは他人に撮影していることがわかってしまします。
それが、スマホ撮影する時の姿勢と万人が認識しているからです。
弊社探偵が使用するスマホ型スパイカメラは、見た目は本物のスマートフォンと変わりません。
しかしレンズの位置がちがいます。
背面ではなく先端面にレンズが設置しされているので、ディスプレイを見るのと同じ姿勢で隠し撮りが可能。
そのレンズも、直径1mmの極小サイズなので対象者に気づかれません。
ネクタイ型カメラ
ネクタイ型スパイカメラは、本当にネクタイとしても使える造りになっています。
自然に着用できるので、カメラであることを気付かれにくい特徴があります。
録画スイッチを入れて、探偵が対象者の方に体を向けるだけで証拠撮りが可能。
そのまま手ぶらで撮影できます。
エレベーターのように狭い密室内では、ただ対象者の方を向いていると不自然。
スマホを見るふりなどをして、相手と目を合わせなくて済む工夫をします。
リモコンキー型カメラ
車のリモコンキー型スパイカメラも、行動調査の現場で重宝します。
たとえば喫茶店やファミレスの場合、探偵が対象者横のテーブルに座わってリモコンキー型スパイカメラを向ければ密会証拠が撮れます。
本物のリモコンキーそっくりに作られているので、対象者どころかウェイトレスにも気づきません。
ショッピングセンターのエスカレーターやエレベーターの中で握っていても、周りに違和感を与えることはないので隠し撮りに最適です。
腕時計型カメラ
腕時計型スパイカメラは、一見アナログ腕時計にしか見えません。
インデックス(時字/アワーマーク)の部分に、直径1mmのレンズが設置されていてそこから映像を撮影します。
たとえば、浮気調査ターゲットがラブホテルに入って部屋を選んだり、会計をしているところを腕時計型スパイカメラで証拠撮りします。
カップル客を装った男女探偵は、順番を待ちながら自分の胸ポケットを触ったり腕組みするなどして、腕時計型スパイカメラのレンズをターゲットに向けます。
そうすることで、ターゲットだけでなくホテルの従業員にも怪しまれずに不倫証拠を撮影できます。
イヤホン型カメラ
イヤホン擬装式も気付かれにくいスパイカメラの一つです。
外観も造りも本物のイヤホンそのものなので、装着しても全く違和感がありません。
イヤホンに仕込まれたレンズで撮影するので、探偵は調査対象者の方を向かずに横に並んで隠し撮りします。
対象者と浮気相手が乗ったエレベーターに同乗し、ドアの方を見ながら横にいる二人を撮影出来ます。
また腕を組んで歩くターゲットを、追い越しざま撮るときも自然な態勢で撮影が可能。
ちなみに、イヤホンタイプと同じ使用ができるヘッドフォン型スパイカメラもあります。
最近は、街中でヘッドフォンをして歩く人も珍しくなくなりましたが、気になる人も多いようです。
万一、調査対象者がそうだった場合覚えられる恐れがあります。
なので弊社探偵は用心して使いません。
より違和感なく目立たないイヤホンタイプを使います。
メガネ・サングラス型カメラ
メガネやサングラスに偽装したスパイカメラもあります。
ただしKEN探偵事務所では、接近戦でこのタイプを使いません。
それは他のスパイカメラに比べて、接近戦で発覚しやすいと考えられるからです。
このメガネタイプは、フレームにハードディスク等が内蔵されています。
そのため、どうしてもフロント部分や耳に掛けるテンプル部分が分厚くなり、よく見ると不自然な印象を与えます。
このメガネ式スパイカメラは、人気ドラマ『相棒』で反町隆史さんが掛けたことがあるため知ってる人は知っています。
万が一、調査対象者がメガネ式スパイカメラの存在を知っていた場合、隠し撮りに気づく恐れがあります。
そのため、当探偵事務所では接近戦で使用しないようにしているのです。
ペン型カメラ
ペン型スパイカメラもメガネ式同様、本来スマートなペンの本体内部にハードディスクなどの機器が内蔵されています。
そのため、本物のペンと比べると太さを感じさせます。
ただし、メガネのように顔に着けるわけでは無いので発覚する危険性は低いと思います。
胸ポケットに入れて、レンズが仕込まれた部分だけ表に出せば目立たないでしょう。
KEN探偵事務所の場合、対象者がエレベーターに一人で乗ったようなときは、万一のことを考えて使用を控えます。
逆に不倫相手と一緒だったり他の客もいる場合は使います。
ノート型スパイカメラ
KEN探偵事務所は、ノートにカモフラージュしたスパイカメラも用います。
ノートを閉じた状態で隠し撮りが可能なので、ノート内部に秘匿されている高画質カメラ本体は見えません。
これまで紹介したスパイカメラ同様に、エレベーターのような密室や飲食店の隣の席など接近戦において効力を発揮します。
ピンホールレンズ
ハンディカムにピンホールレンズを装着して、バックに入れカモフラージュすることもあります。
バックにレンズ用の小さな穴を空けておき、そこから隠し撮りします。
ただ、スパイカメラのレンズ直径1mmに対して「4mm」と大きく、ハンディカム本体もスパイカメラに比べると大きいため接近戦では多用していません。
ちなみに、今のような小型で高性能なスパイカメラが無かった時代は、よくこのピンホールレンズを活用していました。
中距離でも使うスパイカメラ
ここまで、スパイカメラの種類と接近戦での活用法についてお話ししましたが、スパイカメラは中距離でも使います。
KEN探偵事務所では、おおよそ4m~20m以内を中距離と定義しています。
たとえば、対象者がラッシュアワーに関係先を出て駅に向かい、対象者に合いに行くまでは接近戦と中距離の繰り返し。
その間、弊社探偵はスパイカメラを使います。
原則20m以上離れる長距離では、原則スパイカメラを多用しません(状況により使用することも有り)。
望遠機能の付いたスパイカメラもありますが、長距離ではズームすると画質が落ちるので多用はしません。
探偵が中距離・長距離で活用する一眼レフカメラとビデオカメラ
探偵の現場ではスパイカメラだけでなく、一眼レフカメラやハンディカムなどのビデオカメラも使います。
カモフラージュされたスパイカメラとのちがいは、言うまでもなく一目でカメラとわかるところです。
だから、調査対象者に近づく接近戦では原則使うことはありません。
主に、ターゲットと一定の距離がある場合において使用します。
探偵が一眼レフカメラ・ビデオカメラを使う場面の例
ここではKEN探偵事務所がどのようなシチエーションで、一眼レフカメラやビデオカメラを使って証拠を隠し撮りしているかご説明します。
建物から出て来る場面
対象者が、ラブホテルや浮気相手の自宅から出て来る場面。
対象者が、企業秘密を漏らしたライバル企業から出て来る場面。
このような場合、探偵二人の内一人が少し離れた場所から証拠を撮影することがあります。
そのようなときに一眼レフカメラやビデオカメラを使います。
離れた場所から望遠レンズを使って、より鮮明な証拠写真や映像を撮るのです。
これは、尾行しながら標的を隠し撮りするときとちがい、待ち伏せして撮るかたちになります。
桶川ストーカー殺人事件のスクープ写真
探偵の話からそれますが、対象者を待ち伏せしての証拠撮影で思い出すのが桶川ストーカー殺人事件のスクープ写真です。
当時写真週刊誌『FOCUS』の記者だった清水潔氏は、ストーカーグループが経営する風俗店を張込んで、女子大生を殺害した犯人を撮影しました。
その様子は、清水氏の著書『桶川ストーカー殺人事件ー遺言(新潮文庫)』で詳しく紹介されています。
清水氏は犯人が経営する風俗店の玄関が見える、離れた場所にあるビルの屋上でカメラマンと一緒に何日も張込みました。
超望遠レンズを装着したスチールカメラを、風俗店の玄関に向けてセット。
犯人はいつ現れるかわからないので、一瞬たりとも目が離せません。
しかし、一日中カメラのファインダーをのぞき続けるのはあまりにキツイということで、デジタルビデオカメラもセットしたそうです。
そのビデオを回し続けて、風俗店玄関の映像をテレビモニターでチェック。
人の出入りを確認して、犯人が現れたら本命のスチール写真をリモートコードで撮るという段取りを組みました。
ビデオ映像にタイムスタンプを入れて、風俗店の一日の動きを確実に記録したそうです。
そして何日も過酷な張込みを続けた結果、ついに現れた桶川ストーカー殺人事件の犯人の撮影に成功したのでした。
清水氏の行動は探偵そのものです。
ガラス張りの店やオープンカフェ
ターゲットの夫と不倫相手が、ガラス張りのレストランやカフェの窓際に座わった。
オープンカフェのテーブルに対象者妻と浮気相手が居る。
このようにターゲットの様子が、外からまる見えの場合も一眼レフカメラやビデオカメラの望遠を使います。
公園のベンチ
公園のベンチにいる対象者が、しばらく動かないような場合も一眼レフカメラやホームビデオで隠し撮り。
探偵が長距離の”対岸”から一眼レフやビデオカメラの望遠で撮影します。
もう一人の探偵は、急に対象者が動き出したときのために、中距離で監視隠し撮りします。
カーテンが開いている部屋
自宅や職場など、窓のカーテンが開いて室内が見えるような場合、弊社探偵は離れた場所から望遠レンズで証拠撮りします。
たとえば、対象者が訪れている浮気相手のマンションや、オフィスビル内の様子。
その場合、窓を見通せる立地条件が必要です。
仮に高層階であっても、離れた場所まで行けば部屋が見えるのであれば撮影可能。
逆に低層階でも、遮蔽物があったり十分な距離が無い場合は無理です。
当探偵事務所は、以前中野駅南口のマンション5階にある対象者宅の様子を、真反対の北口の雑居ビルから撮影したことがあります。
対象者のマンションと、我々探偵が張り込んでいる雑居ビルの距離は、眼下に総武線・中央線の線路を挟んで約70m。
そこの場所から望遠レンズを付けた一眼レフカメラと、ビデオカメラのズーム機能を使って不貞行為の証拠を撮影しました。
このとき、住居侵入で通報されないように手続きを踏んで実施しました。
一眼レフで迎撃撮影する探偵
すでに何度か調査をしている対象者の場合、次の動きが読める場合があります。
例えば終業後に浮気相手のマンションによって、不貞をしたあと終電ギリギリに帰宅する夫など。
退社後相手と合流して食事をしたあと、相手の自宅に向かうような場合、最寄り駅に着いた時点で探偵の一人が不倫相手のマンションにダッシュで先回りします。
そして、遠くから自宅マンションに向かってくる対象者と不倫相手を、正面から一眼レフカメラの望遠で隠し撮り。
帰りも同じ要領で、駅に向かってくる二人(不倫初めは相手が駅まで見送ることが多い)を望遠レンズで正面から撮影します。
24年前は一眼レフカメラとハンディカムで証拠撮影
KEN探偵事務所の所長が探偵の世界に入った1996年。
その頃のスパイカメラは性能が良くありませんでした。
今ほど小型軽量ではなく、画質も良くなかったため多用しませんでした。
当時、鮮明な画像を撮るのに最適だったのが一眼レフカメラ。
探偵なったばかりの所長(独立前)は、首にぶら下げた大きな一眼レフカメラを上着で隠して尾行したそうです。
時間軸がわかるように対象者の外出時(自宅や会社から)、移動時(駅や待ち合わせ場所)、訪問時(レストランやバー)、そしてラブホテルに入る場面を、その都度一眼レフカメラで証拠撮りしたそうです。
当然、擬装されたスパイカメラとちがって”カメラその物”で撮るのですから、上手くやらなければ対象者にバレます。
瞬時に対象者の死角に位置して、アナログ一眼レフカメラで顔がハッキリ確認できる証拠写真を撮るには高い技術が要りました。
探偵になって間もなかった所長も、対象者や第三者に気づかれないよう臨機応変に撮影していました。
普通にファインダーを覗いて素早く撮ったり、腰だめ撮り(ファインダーを見ずに感覚で被写体を撮る)で第三者に怪しまれないようにしたりと。
接近戦はハンディカム
エレベーターなどで対象者を隠し撮りするときは、『スパイカメラの種類』の所で少し触れたようにピンホールレンズを使用。
ピンホールレンズを装着したハンディカムをバックに入れて、隠し撮りしていました。
ハンディカムなので鮮明な映像が撮れます。
一眼レフカメラもハンディカムも、今の製品と比べると大きくて重量がありました。
そのため周囲に目立ちやすく重いので、今と比べると大変だったと言います。
その時代を経験しているKEN探偵事務所だからこそ、撮影機材の性能が進歩した現代ではよりハイレベルな調査を提供できるのです。
その他カメラ
ここまでご紹介した、スパイカメラや一眼レフカメラ・ホームビデオカメラ以外のカメラを使用することもあります。
暗視ビデオカメラ
光が全くない暗闇では、赤外線機能を装備した暗視ビデオカメラを使います。
たとえば、地方の夜の浜辺や街灯もない竹林、空き地など。
対象者が、そのような真っ暗闇のロケーションに車を止め、車内不倫するようなケースでは暗視ビデオカメラを活用。
ただし、東京23区内では全く光も街灯も無いという場所が少ないこともあって、あまり出番が無いのが実情です。
弊社探偵が使っているスパイカメラにも赤外線機能が付いているので、東京都内の場合かなり暗い場所でもほぼ対応できています。
ホームビデオにも赤外線機能が付いているので同様。
しかし、対象者が絶対に真っ暗闇の場所に行かないという保証はないので、暗視ビデオカメラも装備しています。
スマホカメラ
弊社探偵はスマホ型スパイカメラ以外に、本物のスマートフォンを使って隠し撮りすることができます。
シャッター音や録画スタートの操作音で、対象者や周囲に怪しまれない裏技を使います。
ちなみにシャッター音を消す設定が無いのは、日本のスマホだけということをご存知でしょうか。
それは頻発する盗撮した事件などを鑑みて、ドコモ、au、ソフトバンクの大手携帯電話会社が自主規制したからです。
ちなみに、海外のスマホは操作音を消せる設定が付いています。
当探偵事務所はシャッター音だけでなく、形態的にも隠し撮りを悟られない工夫をして証拠撮影が可能。
本物スマホカメラは至近距離、中距離でより高画質な証拠写真や動画を撮る場合に使います。
探偵が撮ったそれらの画像動画を、現場からクライアントへメール送信することもできます。
優秀な探偵は、仮にスマホしか持っていない状況でも証拠写真や動画を収集するスキルを持っています。
高性能カメラも探偵のマンパワーあってのもの
ここまで探偵の証拠撮りと、使用するカメラについてお話ししました。
さまざまな高性能カメラも紹介しました。
ただし、誤解して頂きたくないのは高性能カメラ=探偵の調査力ではないという点です。
確かにこの20年、技術の進歩によりカメラをはじめとする調査機材はハイテク化しました。
KEN探偵事務所の所長が探偵になった24年前とは比べ物になりません。
しかしそのハイテク機器も、実際に使う探偵に十分な尾行張込みスキルがなかったら、宝の持ち腐れになるということを忘れてはいけません。
尾行張込みができなければ証拠撮りの土俵に立てない
探偵が行動調査で行う証拠撮りはあくまで隠密です。
当り前ですが被写体と合意の上で撮る記念写真とちがい、基本的にシャッターチャンスはいつ来るかわかりません。
そのため、探偵はターゲットを見失わない尾行張込みスキルが必要。
いくら高性能スパイカメラを携帯しても、対象者を見落としたり失尾したのでは行動も不倫相手との密会証拠も取れません。
度胸のない探偵に証拠撮りは出来ない
また、いくらスパイカメラが気づかれにくいと言っても、度胸の無い探偵は対象者にしっかりとレンズを向けることが出来ません。
「気づかれているのでは?」と臆病になるタイプの人は、どんなに高性能調査機器を用意しても証拠撮影出来ないでしょう。
度胸の無い探偵は緊張感から挙動不審になり、相手の印象に残ってしまいがち。
最悪調査している事に気づかれることになるかもしれません。
つまり、探偵の調査力は撮影機材ではなくマンパワーにあるということ。
マンパワーのある探偵が、高性能調査機器を使いこなすことで調査を成功させることができるのです。