先日、杉並区在住の方から猫捜しの依頼を受けました。クライアント様のご家族で可愛がっていたペットのネコが、突然姿を消したのです。
ネコが行方不明になった理由は、迷子ではなく「連れ去り」でした。そこで、連れ去られたネコを捜索するという任務を引き受けた弊社探偵が、地道な調査を行いました。いわゆるペット探偵とは異なり、KEN探偵事務所独自の調査方法を駆使して、ネコと連れ去った人物を発見。無事、ネコはクライアント様の元へ戻ることができました。
今回は、この猫捜しの経緯と、弊社所長の猫にまつわる思い出のエピソードをお話しします。
連れ去られた？ネコ
そのネコは、ある夜突然いなくなりました。クライアント様のお宅は戸建てで、ネコはメスで避妊手術済みでした。妊娠の心配がないこともあり、また行動範囲が家の近くだったため、ネコは放し飼いにされていました。
普段は家と外を自由に行き来し、自宅ガレージや近所の道路で遊び、近隣の人や猫好きの通行人、さらに公民館を訪れるお客さんにも可愛がられていたといいます。
ところが、ある晩クライアント様がネコを家の中に入れようと外へ出たところ、どこにも姿が見当たりません。家の周囲を家族で2時間以上探しても見つからず、一旦家に戻ることに。そして少し休んだ後、30代の息子さんが夜1時過ぎまで探したものの、結局ネコは見つかりませんでした。
翌朝になってもネコは戻らず、これまで遠くへ行ったことがなかったため、クライアント様は誰かに連れ去られたのではないかと考え始めました。
目撃証言！若い女性がネコを抱いていた
クライアント様はご近所の方々にネコのことを尋ねて回ったところ、ある有力な目撃証言を得ることができました。近所の有名な運送会社のスタッフが、ネコがいなくなった夜に若い女性がそのネコを抱いているのを目撃していたのです。
ネコが通行人に撫でられることはよくありましたが、抱かれている姿は珍しく、そのためスタッフの記憶に残っていたようです。ただ、ネコを抱いていたことは確認できましたが、その女性が連れ去ったかどうかは不明でした。
クライアント様はこの情報をもとに、さらに数日間近所を回って情報を集めましたが、ネコ発見にはつながりませんでした。
探偵による猫捜しの依頼
自力で探すのは難しいと判断したクライアント様は、ペット探しの専門業者に依頼しましたが、発見には至りませんでした。どうしても大切な家族の一員であるネコを取り戻したいクライアント様は、再調査をKEN探偵事務所に依頼されました。
ネコを連れ去った女性を探せ！
クライアント様から事情を詳しく聞いた弊社探偵は、迷子ではなく連れ去りの線で調査を進めることに。まず第一容疑者として、運送会社のスタッフが目撃した若い女性に注目しました。
そのスタッフから、覚えている限りの情報を収集し、調査を開始。女性はペットキャリーバッグなどを持っておらず、計画的な連れ去りではなく衝動的な可能性が高いと考えられました。また、電車で移動するのは難しいため、女性はネコを抱いて徒歩で帰れる距離に住んでいるか、あるいはたまたま車で来てネコを連れ去ったと推測しました。
地道な調査で連れ去った女性を特定！
弊社探偵は「ネコ好きの女性」という手がかりをもとに、該当する人物を独自の方法でリストアップし、細かく調べていきました。この調査はノウハウと根気が必要でしたが、数日間の地道な努力の末、ついにネコを連れ去った女性を特定。その女性がある行動を取ると予想し、それに基づいて調査を進めた結果、決定的な証拠を掴むことができました。
具体的な調査方法については、今後の同様の案件に影響する恐れがあるため、秘密とさせていただきます。
無事に再会したクライアント様とネコ
女性を特定した後、弊社探偵はクライアント様と打ち合わせを行い、女性に接触。平和的な解決を目指し、無事にネコを奪還しました。ネコは無事にクライアント様の元へ戻り、再会を果たしました。
女性は予想通り愛猫家であり、ネコを大切にしていました。ちなみに、女性は近隣ではなく杉並区に隣接する某区に住んでおり、その日は習い事のため車で来ていたとのこと。ネコを抱いているうちに愛おしくなり、思わず車で連れて帰ってしまったそうです。
他人のペットを連れ去る行為は許されませんが、彼女には悲しい事情もありました。詳細については現在進行中の案件でもあるため、これ以上は控えさせていただきます。
とにかく、ネコが無事にクライアント様の元に戻ったことを大変嬉しく思います。
