無断で時間延長する探偵事務所にご注意！

悪徳探偵が行う悪質な手口のひとつに「無断延長」があります。

無断延長とは、依頼者に許可を取らずに勝手に調査時間を延長し、パック料金の契約時間を早く消化させる行為です。

この記事では、無断延長の具体的な手口とその目的について説明します。

契約時間を無駄に消化するための無断延長

探偵事務所の料金体系には「パック料金」というシステムがあります。

これは、事前に決められた持ち時間を調査に応じて消化していく仕組みです。

たとえば、20時間の浮気調査を依頼した場合、優良な探偵事務所では、依頼者と相談しながら浮気の可能性が高い日を狙って効率的に時間を使います。

しかし、悪徳探偵事務所では、依頼者に無断で調査を行い、対象者が動かないとわかっている時間帯に無駄に時間を消化します。

悪徳探偵がパック料金を無駄に消化する主な理由は、早く契約分を消化させて依頼者に追加契約を迫るためです。

「まだ証拠が取れていないので追加契約が必要です」と言い、さらに料金を請求します。

また、探偵業は時間的な制約が大きいため、悪徳業者は一件一件を早く終わらせ、次々と案件をこなすことで利益を上げようとします。特に、20時間で140万円というような高額な料金設定をしている業者は、時間を無駄に消化し、依頼者からさらに追加料金を得ることが目的です。

こうした業者は、依頼者のためではなく、いかにしてお金を稼ぐかだけを考えています。

たとえば、会社員の夫が浮気しているケース。奥さんが夫と不倫相手のやり取りを確認し、いつも就業後に密会していることがわかっている場合、優良探偵は、効率的に時間を使うため、夫の退社時間に合わせて夕方から張り込みを開始します。

これにより、限られた時間内で確実に証拠を押さえることができ、20時間の持ち時間を有効に使えます。

しかし、悪徳探偵はそうはしません。

依頼者に無断で、夫が動かないとわかっている朝から張り込みを始めます。

たとえば、夫が18時に退社するとわかっているにもかかわらず、朝10時から会社の前で張り込みを行うのです。

これにより、20時間のうち8時間が無駄に消費され、残りは12時間となります。

その後、18時に夫が退社して浮気相手と密会し、ラブホテルに入るまで最低でも4時間はかかります。

その時点で残り8時間ですが、さらにホテルを出た後の尾行や浮気相手の自宅の特定に1時間を消費し、残りは7時間になります。

その7時間も、再び無意味に消化され、結局、必要な証拠が取れないまま契約時間が終了します。

悪徳探偵は、調査の途中経過を依頼者に報告しません。

もし報告をすれば、「なぜ無駄に時間を使ったのか」と異議を唱えられるからです。

依頼者は、最終的に調査報告書を見て初めて時間の無駄遣いに気づきますが、その時点で抗議しても、探偵事務所は「万全を期すために朝から張り込みを行いました」と言い訳をするだけです。

KEN探偵事務所には、このような被害に遭った依頼者から多くの相談が寄せられます。

無断延長や不正な調査時間の無駄遣いを防ぐためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

探偵が勝手に日程を決めるのではなく、依頼者の希望する日時に調査を実施することが大切です。

調査中の進捗を定期的に報告し、依頼者が状況を把握できる探偵事務所を選びましょう。

調査に透明性がある探偵事務所では、依頼者の希望があれば調査現場に同行することも可能です。

口約束ではなく、契約書に調査日時や報告の条件を明記し、透明性を保証してもらうことが必要です。

このような対策を講じることで、無駄な延長や不正な調査時間の消化を避けることができます。

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